院長挨拶
当院は明治16年(1883)に山口県立病院として創立され、大正9年(1920)に日本赤十字社山口支部病院となりました。この間、人道・博愛の赤十字精神のもと、地域医療活動や看護師の育成、社会福祉活動、災害救護活動などを行ってまいりました。
現在、県央部から県北部、そして島根県西部にまたがる医療圏の基幹病院として、年間1万件を超える救急医療を含めた幅の広い急性期医療を提供し、地域周産期母子医療センターや小児救急医療拠点病院として周産期医療・小児医療や緩和ケアを含めたがん診療に力を入れています。
私どもの病院には「わたしたちは、地域の皆様に、あたたかな信頼のおける医療を提供します。」という理念があります。理念とは、どうありたいか、何を目指しているのかという病院の存在意義であり、またそこで働く職員の志でもあります。あたたかく、優しく、親切にという心を大切に地域の皆様に信頼される、より安全で質の高い医療を提供したいという私どもの気持ちを表したものです。
超少子高齢化社会の進行を見据えて、地域にふさわしい病院の機能分化・連携を推進するための地域医療構想の策定作業が始まりました。私どもは、今後も高度急性期および急性期医療を提供するとともに、各診療科の機能を結集して、山口の将来を担うこども達を守る周産期医療や小児医療を含めた、幅広い急性期総合病院の道を歩みたいと考えています。このためには、かかりつけ医の先生や回復期・慢性期を担当される病院、介護施設や訪問看護ステーションとの連携がますます大切になります。地域のみんなで手を取り合い、患者さんに継ぎ目のない安心な医療・介護を提供出来るように努力を続けます。今後とも一層のお力添えをお願い申し上げます。