産科病棟
東3階にある産科病棟で、主に妊娠・分娩・産褥期の皆様をサポートしています。
産婦さんお一人お一人の、妊娠・分娩・育児に関するご希望を「バースプラン」という形で取り入れ、主体的な妊娠・分娩・育児のサポートをしています。
地域周産期病院として地域の医療ニーズに応えるために、母体搬送を受け入れ、ハイリスク妊婦の分娩例も多く取り扱っています。
NICUと連携し、胎児及び、新生児の緊急事態に対して効果的な対応を行います。
お産について・母乳育児について
お産について
当院ではできるだけ産婦さんのご要望に応じた、自然でアットホームなお産を提供することを目指しています。
そして、産婦さんの自然に産みだす力を大切にして産婦さんが‘産む’という意欲をもって臨めるように、援助させていただいています。
また、分娩後は早期母子接触を実施しています。
院内助産は、医師が正常な妊娠経過と判断し、助産師外来を受診した方で希望のある方が対象となります。
院内助産では、産婦さんのペースに合わせ、アットホームな雰囲気の中、ご家族や助産師と一緒にお産を乗り越えていきます。
お産の体位も、仰臥位、側臥位と、産婦さんの楽な体位でお産することができます。
施設紹介
東3階病棟には、3つの分娩室があります。陣痛が始まり、分娩間近までは陣痛室や病室で過ごしていただきます。
病室は、個室や2人部屋、大部屋があり希望に合わせて病室を提供させていただきます。(優先度等希望に応じれない場合もあります。)
デイルーム、個室については、今回新しくリニューアル しています。
陣痛室
分娩室
新生児室
デイルーム
個室
個室:床頭台
(テレビ・貴重品入れ付)
母乳育児について
希望に添った授乳方法を支援させていただきます。
母乳育児の確立を目指して、妊娠中から、妊婦さんの乳房の状態や母乳育児に対する疑問やご心配なこと、お考えを確認させていただきます。
産後は授乳介助や昼間の母児同室、産後の生活や家族計画を説明し、安心して退院していただけるよう支援しています。
面会について
入院されている患者様の面会は、以下の通りです。
ただし、分娩中で分娩室に入室されておられる産婦さんへはお一人のみ24時間面会可能となっています。
また、東3階病棟は妊婦さんと産まれたばかりの赤ちゃんをお預かりする病棟です。
妊婦さんは免疫力が低下しているため、感染症にかかりやすくなっており、お腹の赤ちゃんに影響を及ぼすことがあります。
また赤ちゃんは、抵抗力がなく感染しやすい状態にあり、一度感染すると重症化するリスクが高いといわれています。
そのため、感染症にかかりやすい、15歳未満のお子様は面会を制限しております。
<面会について>面会は原則週1回です。
◎面会は予約がいりますので、電話(東3)またはスタッフに申し出てください。
◎面会場所は、原則デイルームでお願いします。
◎面会される場合は体温を測り、発熱がないことを確認したうえでお願いします。
◎面会時間は30分程度に限らせていただきます。
◎大人の方の発熱や、風邪症状、下痢や嘔吐等の症状がある場合は、
面会はご遠慮いただきますようご理解をお願いします。
ハイリスク妊婦や、NICUとの連携
緊急時には、必要な医療行為が早急に受けられるように援助します。
無痛分娩に関しまして、心疾患などの合併症のある産婦さんに対し、医師が必要と判断した場合のみ、無痛分娩を行わせていただいています。
ハイリスクの症例に対しては、出産前に小児科医師と面接する機会をつくり、ご本人やご家族の不安を少しでも解消できるように取り組んでいます。
分娩後は産婦人科医師・小児科医師・NICUスタッフとの連携を取り合い、個々のニーズに対応できるよう努めています。
保健指導
母親学級
妊娠・分娩・育児に関する理解を深めていただくために開催しています。
妊婦さん同士の交流の場としても役立っています。
内容:分娩経過について。
場所:北3階病棟 研修室
時間:第3土曜日 午前 10:00~11:30 午後 14:00~15:30
必ず事前の予約(産婦人科外来受付)が必要です
担当:助産師
※受講料:1000円
2024年度下半期より育児編も開催予定があります。
詳細は産婦人科外来にお問い合わせください。
院内助産システム
院内助産システムとは、正常な妊娠経過の妊産婦さんにおいて、助産師が医師と協働のもと役割分担を行い、自立し責任をもって妊娠期・分娩期・産褥期ケアを提供する「助産師外来」「院内助産」のシステムです。
助産師外来
助産師外来とは、順調な経過をたどっている妊婦さん(妊娠24週以降)に、助産師が中心となって妊婦健診や、保健指導を行う外来です。
特色
- 担当する助産師が妊婦さんとのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を深 め安心して健診を受けていただくことができます。
- 完全予約制で待ち時間が少なくゆっくり健診・相談を受けていただくことができます。
- 医師と助産師が交互に健診を担当させていただきます。それ以外にも異常が疑われる時は、いつでも医師の診察を受けていただけるように連携体制をとっています。
- 女性同士リラックスした環境の中で行いますので、じっくり納得できるようお話ができます。
概要
- 対象:経過が順調で医師の許可があり、助産師外来を希望する妊娠24週以降の妊婦さん。
- 内容:妊婦健診*尿糖・尿蛋白検査、血圧測定、浮腫の確認、超音波検査、NST(妊娠37週・40週以降)
保健指導*妊娠生活を快適に過ごす方法、乳房ケア、バースプラン、骨盤ケア等 - 日時:火・木曜日 13:30~16:00 お一人様30分の予約制
- 料金:5,020円/回(妊婦一般健康診査受診票の使用ができます)
NST 600円/回 - 場所:産婦人科外来
院内助産
院内助産とは、当院規定に基づき、正常な妊娠・分娩経過で、医師の許可が得られ、かつ、同意が得られた妊産婦さんに対して、助産師が主体的に分娩介助、産褥ケアを提供する体制です。
院内助産の特色
- 母子の安全確保を第一に産婦さんの主体性を尊重した自然で快適な分娩を提供します。
- 個々の妊産婦さんのバースプランについて話し合い、アットホームなお産を目指しています。
- 異常の経過を認めた場合は、すみやかに医師が対応する体制を整えております。女性同士リラックスした環境の中で行いますので、じっくり納得できるようお話ができます
- 産婦さんの「産む力」を最大限発揮できるよう、仰臥位分娩だけでなく、フリースタイル(側臥位)分娩も選べるようになりました。
院内助産の対象
助産師外来・医師外来受診妊婦さんのうち、正常な妊娠・分娩経過と医師が判断し、かつ助産師のみの分娩体制に同意された妊産婦さん。
院内助産でご出産された方のご意見
- 異常になれば、医師に報告する体制が整っており、正常な経過なら助産師 のみでいいと考えたから。
- 同じ女性が担当してくれることで安心できると考えたから
- 助産師は、正常な分娩に対して責任が持てる立場だと知っているから。
- スタッフ一人ひとりがあたたかく接してくれたこと
- 分娩に関わる助産師が複数だったこと
- 何かあれば、すぐに医師を呼んでもらえる体制が整っていること
みなさん、ありがとうございます。
これからも地域の皆様のために、スタッフ一同頑張りたいと思います。
産後ケア
乳房マッサージ(乳房外来)
母乳分泌の促進や乳房のトラブル、授乳に関すること、育児の不安や疑問等の相談に応じます。
場所:産婦人科外来
日時:火・木曜日の13:30~16:00 予約制となっております。
担当:助産師 料金1回3000円(他院で分娩された方 1回4000円)
予約方法:月曜~金曜日の14時~17時に、電話で受け付けております。
※乳腺炎等の緊急時の場合は時間外でも可能です。医師の診察後に行います。
※継続した援助をおこなうため、当院で分娩された方を中心に行っております。
2週間健診
お母さんのこころのケアと赤ちゃんの体重測定行います。
費用:3000円です 。(補助券が使用可能な場合は実質無料です。詳しくは住民登録のある市役所までお尋ねください。)
*超音波検査や血液検査等、受診票に記載されている検査項目以外の検査は自己負担となります。
必要なもの:母子健康手帳、産後ママ健康診査受診票
日時:火・木曜日の13:30~16:00(予約制、おひとり様30分)
産後宿泊型ケア
出産後に、心身の不調や育児不安等のある方が、産科医療機関等で宿泊し、心身のケアや育児サポート等が受けられる事業です。
ケアの内容:お母さんの心身の健康管理、授乳相談、育児相談(沐浴、赤ちゃんのお世話の仕方など)
利用期間:最長7日まで(住民登録のある地区によって異なります)
費用:1500円(1日当たり)その他、お食事代、お部屋代が別途必要になります。
◎詳しくは、住民登録のある市役所までお尋ね下さい。