令和5年度 山口赤十字病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1363 243 245 440 552 635 1120 1799 1456 457
令和5年度中に退院した患者の年齢(入院時点)を、10歳刻みで集計しています。
当院は、地域の急性期中核病院として幅広い年齢層の患者受け入れています。年齢階級別にみると70歳代の患者が全体の22%と最も多く、60歳以上の計では全体の58%を占めています。
特に、周産期医療や小児医療に関して専門的な受入体制を整えているため、0歳~9歳までの小児の患者が全体の16%を占め、20歳未満で全体の2割超を占めています。
令和5年度は、病床数の削減(令和4年10月より424床から377床へ)などにより患者数は前年度より減少しました。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 16 2.44 2.98 0.00 72.63
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 10 27.80 18.65 20.00 70.40
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 あり - - 2.03 - -
0400801299x000 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア0 - - 8.72 - -
0400801299x011 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり A-DROP スコア1 - - 12.82 - -
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
呼吸器内科は、呼吸器疾患全般に関して、良性及び悪性疾患を問わず診療しています。
肺がんについては、胸部CT、気管支内視鏡検査などにて診断し、外科・放射線科と連携して治療を行っています。
間質性肺炎等については、胸部CTや血液検査だけでなく、気管支内視鏡による気管支肺胞洗浄や経気管支肺生検などを行い診断治療しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 190 2.60 2.61 0.00 67.87
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 69 9.30 8.75 4.35 81.20
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 39 8.72 7.61 0.00 74.62
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 29 9.10 7.58 3.45 62.83
060035xx04xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 27 9.44 6.45 3.70 70.59
令和4年度の消化器内科は、主に消化管に関連した疾患や胆道膵臓に関連した疾患の診断や治療を行ってきました。
消化管については、消化管腫瘍への内視鏡治療について根治性、侵襲性、安全性を念頭に最適な治療方針を検討しており、上部消化管だけでなく大腸の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)にも対応できるよう体制を整えています。
また、地域に先駆けてカプセル内視鏡やバルーン内視鏡を導入し原因不明消化管出血や小腸腫瘍などの小腸疾患に対しても診療しています。
胆道膵臓については、急性期膵炎や急性期胆管炎・胆嚢炎、総胆管結石症などに対する急性期治療や慢性炎症性疾患などに対する治療導入・維持を行っています。
また、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査)やEUS(超音波内視鏡)・EUS-FNAを使用した内視鏡診断・治療を行っています。
膠原病リウマチ内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 13.87 14.23 13.33 71.27
0400801499x012 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり A-DROP スコア2 - - 18.22 - -
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア2 - - 15.44 - -
070560xx99x70x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2 7あり 定義副傷病 なし - - 18.46 - -
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - - 4.73 - -
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
膠原病リウマチ内科は、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、多発性筋炎/皮膚筋炎、血管炎症候群、混合性結合組織病、シェーグレン症候群、ベーチェット病、リウマチ性多発筋痛症、成人スティル病などの膠原病を扱っております。関節リウマチ、脊椎関節炎などは整形外科と並行して診療を行っています。
糖尿内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 29 18.93 13.99 6.90 66.48
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 12.50 13.15 20.00 49.50
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり - - 13.31 - -
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 なし - - 10.66 - -
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし - - 20.60 - -
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
糖尿病内科は、糖尿病領域及び内分泌領域を取り扱っており、糖尿病領域では、糖尿病専門医に加えて、糖尿病療養指導士の資格を持つ多くのスタッフ(管理栄養士、看護師、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師)や臨床心理士でチーム医療を行なっています。
内分泌領域では、内分泌代謝専門医が常勤しており、頻度の多い甲状腺疾患以外にも、下垂体・副腎・副甲状腺など幅広い内分泌疾患を診断・治療しています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 18 8.56 11.49 5.56 62.06
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13 15.85 13.52 30.77 81.08
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 10 24.80 20.60 50.00 85.50
110280xx9902xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり - - 8.09 - -
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 7.57 - -
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
腎臓内科は、慢性腎臓病(CKD)や急性腎障害(AKI)を含む腎疾患の診断と治療を行っています。CKDは、検尿異常・慢性腎不全・末期腎不全(透析療法、移植)などにステージ分類されます。早期のステージからの治療介入で、末期腎不全への進展を予防などに取り組んでいます。
重症AKIに対しては臨時透析、必要に応じて持続型血液濾過透析(CHDF)を行っています。血漿交換療法、エンドトキシン吸着療法(PMX)、白血球除去療法などの体外循環を伴う治療を各科と協力して行っています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 66 20.52 17.38 21.21 83.20
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 22 8.77 9.77 0.00 83.73
050050xx9913xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 3あり 10 4.60 6.61 10.00 76.90
050070xx99000x 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 5.97 - -
050130xx9902xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり - - 23.74 - -
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
循環器内科は、循環器疾患全般に関してまた循環器領域に関連する疾病に対して診療を実施しています。
主に、狭心症、陳旧性心筋梗塞、心不全、不整脈、心臓弁膜症、先天性心疾患(成人)、大動脈疾患、難治性高血圧などを取り扱っています。また、心臓血管外科への紹介が必要な症例も、地域の医療機関と綿密に連携し、適切に対応しています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 48 16.60 15.70 27.08 75.44
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 23 16.17 15.57 34.78 72.09
010060x2990200 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5 12 22.75 19.02 58.33 81.08
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5 11 23.73 19.17 27.27 77.73
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 7.19 - -
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
脳神経内科は、中枢神経(大脳、小脳、脳幹部、脊髄)、末梢神経、筋肉の病気を専門的に診療する科です。
疾患別では、全体の半分以上が脳梗塞の患者で、超急性期脳梗塞で治療適応がある場合にはt-PAという血栓を強力に溶かす薬を投与する治療も実施しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 268 5.01 6.07 0.37 0.00
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 100 5.29 5.96 1.00 1.69
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 93 5.19 5.86 0.00 2.77
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病 なし 73 5.14 8.60 0.00 2.89
030270xxxxxxxx 上気道炎 69 4.35 4.72 0.00 2.43
・一般小児科
 入院診療は脱水等による1日入院から重症の脳炎まで幅広く患者に対応しています。
 特徴としては、山口・萩医療圏の小児救急医療拠点病院に指定されており、入院が必要な小児をいつでも受け入れる体制を整えています。
 また、山口・防府小児夜間急病センターを院内に開設し、一次救急から2次救急へ患者の紹介並びに移動もスムーズに行っています。
 新型コロナ感染症拡大前と比べ急性気管支炎やウイルス性腸炎などの患者が減少しています。
・新生児医療
 山口市内だけでなく萩・長門・防府・宇部など周辺地区のハイリスクの出産に際し、産科の周産期管理と連携して診療しています。
 低出生体重児に限らずハイリスク分娩や帝王切開に立会い、出産直後から新生児医療を行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 110 3.83 4.42 0.00 72.01
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 64 7.23 4.55 0.00 69.62
060035xx99x5xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 54 3.85 4.18 0.00 80.61
060035xx99x7xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 7あり 53 3.79 4.72 0.00 66.43
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 45 13.07 9.88 2.22 66.42
当院の外科は、手術を行うだけでなく、治療方針の診断・決定や、がん薬物療法、栄養管理など外科医が必要とされる場面に多岐にわたって関わっていくことを基本姿勢としています。
がん診療においては、診断から治療、再発時の対応、ターミナルケアが継続した一連の治療であるという理念で、内科医・放射線科医・看護師・薬剤師等多職種が協力して診療し、個々の患者に最善の医療を提供できるよう努力しています。
近年、がん薬物療法は、抗がん剤・分子標的薬・免疫療法など目覚ましい進歩を遂げています。当院では定期的にキャンサーボードを開き、がん治療認定医・がん化学療法認定看護師・がん薬物療法認定薬剤師などによるチーム医療で、患者を中心とした効果的かつ副作用の少ない最適な治療を選んで行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 132 19.35 25.50 18.18 83.71
070085xx97xx0x 滑膜炎、腱鞘炎、軟骨などの炎症(上肢以外) 手術あり 定義副傷病 なし 63 8.02 12.05 0.00 49.59
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 55 28.95 21.96 0.00 77.42
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 29 22.72 19.55 0.00 68.69
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 28 16.18 19.34 32.14 81.82
当院の整形外科は、運動器、骨関節疾患における専門的な診療、手術を行っています。
具体的な対象疾患として外傷、骨折、スポーツ障害、加齢に伴う関節疾患、脊椎疾患、関節リウマチ、骨軟部組織の腫瘍性疾患、末梢神経障害、骨関節感染症など多岐に渡ります。
近年の高齢化に伴い、対象疾患は骨粗鬆症による大腿骨頸部骨折、脊椎圧迫骨折などが増加傾向にあります。高齢者の骨折は著しいADLの低下をきたすことも多く、機能を維持するために早期手術、早期リハビリ、薬物療法を念頭においた治療を行っています。
また、関節外科専門医による変形性膝関節症、股関節症に対する質の高い人工関節手術、骨切り術を積極的に行える体制が整っており、患者さんの病態に応じた手術適応の判断と精度の高い手術法を行うことで、安定した術後長期成績を目指しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 43 11.56 9.88 11.63 78.42
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 22 17.41 19.09 54.55 66.68
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 12.89 8.38 22.22 64.22
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 10 27.00 22.61 70.00 77.10
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 11.87 - -
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
当院の脳神経外科は、脳神経外科全般に対応しており、特に頸椎の手術に力を入れて取り組んでいます。
オーソドックスな脳神経外科を基盤にエビデンスのはっきりした新しい治療方法を取り入れています。患者、ご家族のQOLを最優先として治療(手術)適応を決定し、最善の医療を行うように努めています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 16 9.44 12.88 0.00 62.19
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし - - 4.28 - -
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり - - 5.77 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし - - 3.93 - -
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病 なし - - 8.60 - -
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
当院の皮膚科は、皮膚科領域全般について診療を行っています。
以前ではコントロールの難しかったアトピー性皮膚炎、乾癬、慢性湿疹、多発性汗腺炎などに対して、生物学的製剤が使用できるようになり効果を上げています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110420xx02xxxx 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 94 2.31 4.02 2.13 68.04
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 91 2.01 2.44 0.00 70.44
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 65 2.00 2.43 0.00 59.52
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 51 7.69 5.22 0.00 63.90
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 43 7.02 6.59 0.00 78.05
当院の泌尿器科は、地域の泌尿器科中核施設として市内の診療所と連携して、泌尿器疾患全般の入院治療と手術治療に力を入れています。
その中でも得意としている分野は泌尿器科内視鏡手術、女性泌尿器科治療、小児泌尿器科治療、尿路結石治療などです。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 138 6.95 5.93 0.00 47.21
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 子宮破裂手術等 106 9.50 9.31 0.00 33.17
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 58 6.36 6.00 0.00 43.41
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし 39 2.97 2.96 0.00 41.79
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 30 6.90 4.05 0.00 57.83
・産科・周産期
 周産期専門医を中心に新生児集中治療室と連携し、地域周産期センターとしての役割を担っています。
 山口市近郊から年間約100件の緊急母体搬送を受け入れています。そのためハイリスク妊娠・分娩が多くなっています。
・婦人科
 良性腫瘍の患者には、身体的負担が少なく術後早期の退院が可能な腹腔鏡手術を積極的に取り入れており、症例数も増加しています。
 また、婦人科腫瘍専門医による悪性腫瘍の高度な手術や抗がん剤治療を実践しています。
・この他、不妊・内分泌、遺伝子性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の遺伝カウンセリング、遺伝学的検査などにも対応しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020200xx99x1xx 黄斑、後極変性 手術なし 手術・処置等2 あり 156 2.02 2.09 0.00 75.92
020210xx97x1xx 網膜血管閉塞症 その他の手術あり 手術・処置等2 あり 70 2.00 5.13 0.00 77.01
020180xx97x2x1 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2 2あり 両眼 58 2.17 11.24 0.00 66.71
020210xx99x1xx 網膜血管閉塞症 手術なし 手術・処置等2 あり 39 2.00 2.15 0.00 77.64
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 18 9.28 4.46 0.00 74.06
眼科は、内視鏡硝子体手術を全例中心に糖尿病網膜症、網膜剥離の硝子体手術及び入院を要する各種難治白内障手術を行っています。
加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症、網膜静脈分枝閉塞症、近視黄斑症等々に対して、アイリーア、ルセンティス、バビースモ、アバスチンなどの抗VEGF抗体眼内注入療法を行っています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 95 7.56 7.53 0.00 12.52
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 41 7.05 6.02 0.00 52.73
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 37 5.35 5.51 0.00 41.19
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 33 4.30 4.73 3.03 67.27
030240xx01xx0x 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 定義副傷病 なし 26 6.23 7.52 0.00 38.96
当院の耳鼻咽喉科は、耳性めまいや頭頸部急性感染症による点滴、内服治療のほか、耳科疾患(慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎など)、鼻科疾患(慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎など)、咽喉頭疾患(慢性扁桃炎、咽喉頭腫瘍など)、頭頸部腫瘍(口腔腫瘍、唾液腺腫瘍、甲状腺腫瘍など)に対する手術治療を行っています。
口腔がんや喉頭・咽頭がんに対しては、手術に加え、放射線治療、抗がん剤治療を取り入れた集学的な治療を行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 35 - - 65 25 15 1 7
大腸癌 18 36 40 250 75 87 1 7
乳癌 36 54 11 - 11 - 1 7
肺癌 13 15 10 - 18 11 1 7
肝癌 - - - - 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※患者数は延患者数です。同一患者さんが集計期間中に入退院を繰り返した場合、入院のたびにカウントされます。
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
患者数としては、当院は大腸癌が最も多く、中でもStageⅣの患者を多く治療しています。この中には、入院抗がん剤治療の延べ数が含まれています
UICC病期別分類上で不明の症例については、治療前の検査入院に該当する患者さんが多く入院中に検査結果が出ていなかったり、転院により当該入院中の情報だけでは病期分類ができていないことなどが主な理由です。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 17 12.88 50.88
中等症 106 19.86 78.97
重症 44 22.34 86.70
超重症 27 21.11 88.74
不明 - - -
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
市中肺炎とは、病院外で日常生活をしていた人に発症する肺炎です。市中肺炎患者を、A-DROPスコアを用いて重症度分類し、集計した結果を示しています。(誤嚥性肺炎・ウイルス性肺炎・インフルエンザ等は除外)
軽症は外来治療が基本となりますので、中等症の患者の割合が多くなっています。
年齢が上がるほど重症度が増す傾向にあります。重症・超重症は平均年齢が87歳程度となっています。
新型コロナ感染症が拡大した令和2年度以降、市中肺炎患者が減少傾向は続いていましたが、令和5年度には反転増加しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 155 21.14 78.08 38.75
その他 - - - -
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
ほとんどが発症3日目以内の急性期脳梗塞の患者です。
当院ではそのような緊急性のある疾患に対し、迅速に対応できるようCT・MRI・超音波検査などが出来る体制を取っています。
また、超急性期脳梗塞にはt-PAという血栓を強力に溶かす薬を点滴投与する治療も実施しています。
転院率は約4割弱で、急性期の治療後、脳卒中地域連携パスを使用し、回復期病院への転院を進め、地域において切れ目のない医療を提供しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 193 0.40 1.55 0.00 68.27
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 62 4.63 9.03 4.84 78.89
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 50 0.14 7.66 2.00 69.94
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 45 0.18 7.89 0.00 75.07
K654 内視鏡的消化管止血術 20 1.80 9.95 10.00 72.55
当院の内視鏡診断・治療件数(ESD,EMR,polypectomy 等)は県央部の他病院と比較しても多く、胃がん・大腸がんの診断・内視鏡治療は県内トップ レベルを維持しています。
胆管や十二指腸ステント留置術など、胆膵悪性腫瘍浸潤に伴う消化管閉塞に対するステント治療も行っています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 74 0.15 1.07 6.76 72.70
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの) 14 2.86 6.93 7.14 68.57
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施する場合) 11 2.36 0.55 0.00 76.45
K6072 血管結紮術(その他のもの) - - - - -
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 - - - - -
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
血液透析に必要な内シャント造設術、上腕動脈表在化術、長期カテーテル留置術、経皮的血管形成術(PTA)等に手術等に対応しています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K597-2 ペースメーカー交換術 16 0.13 7.81 18.75 87.75
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 15 2.13 8.60 13.33 83.60
K620 下大静脈フィルター留置術 - - - - -
K620-2 下大静脈フィルター除去術 - - - - -
K597-3 植込型心電図記録計移植術 - - - - -
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
脈が遅くなる徐脈に対しては必要があればペースメーカー植込み術を施行しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 60 1.35 4.98 0.00 69.95
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 50 0.96 7.28 0.00 65.48
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 31 1.03 10.84 0.00 69.68
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 28 0.18 6.61 0.00 42.04
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 26 5.42 17.77 0.00 68.81
虫垂炎や胆嚢炎、腹膜炎など緊急手術時でも、低侵襲かつ安全に腹腔鏡手術を行える体制を取っており、早期退院をめざしています。
乳がんに対しては、乳房温存手術を第一選択とし、センチネルリンパ節生検を行い、可能な限り腋窩リンパ節郭清を省略しています。
早期の大腸がんに対しては内視鏡的治療を行い、内視鏡的治療対象外の方や進行がんの方には腹腔鏡手術を行っています。
鼠径ヘルニア、腹壁ヘルニアなどに対しては、ご希望に応じて腹腔鏡手術も行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 99 1.80 18.71 17.17 81.88
K0821 人工関節置換術(膝) 等 91 1.47 24.42 1.10 74.78
K066-21 関節鏡下関節滑膜切除術(膝) 等 67 0.97 6.04 0.00 51.16
K0811 人工骨頭挿入術(股) 等 62 1.37 18.13 12.90 82.47
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 44 1.95 12.18 2.27 61.57
関節外科専門医による変形性膝関節症、股関節症に対する質の高い人工関節手術、骨切り術を積極的に行える体制が整っており、患者さんの病態に応じた手術適応の判断と精度の高い手術法を行うことで、安定した術後長期成績を目指しています。
また、人工関節だけではなく、患者さんの病状や年齢、活動性を検討した上で関節を温存する骨切り術を選択する症例も多くあります。
その他スポーツ外傷による膝十字靱帯損傷、半月板損傷における関節鏡での前十字靱帯再建術や股関節炎などに対する股関節鏡など専門性の高い手術も数多く手掛けてます。
救急病院として骨折外傷には常に対応できるようにしています。大腿骨近位部骨折など高齢者の術後は地域連携パスを運用し、連携病院での円滑な療養、リハビリの提供などご協力をいただいています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 54 0.61 10.13 14.81 78.85
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(椎弓形成) - - - - -
K145 穿頭脳室ドレナージ術 - - - - -
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(脳内のもの) - - - - -
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
オーソドックスな脳神経外科を基盤にエビデンスのはっきりした新しい治療方法を取り入れています。患者さん、ご家族のQOLを最優先として治療(手術)適応を決定し、最善の医療を行うように努めています。
頸椎疾患を中心に脊椎病変についても治療を行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 134 0.41 1.49 2.99 69.83
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 68 0.25 1.07 0.00 59.34
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 63 1.40 4.59 0.00 75.79
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 46 1.70 5.07 0.00 62.63
K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 21 1.76 12.43 0.00 67.19
当院は、水腎症の患者が多く、尿管ステント留置術を多く取り扱っています。
尿路結石の患者数は増加しており、治療の第一選択はESWL(体外衝撃波・尿管結石破砕術)です。破砕されない場合やESWL治療が困難な場合は、内視鏡的に破砕します。当科ではホルミウムレーザーを使用し、短時間で破砕することが出来ます。
膀胱癌については、早期癌に対してはTUL-Bt(経尿道的膀胱腫瘍切除術)を施行しています。
腹腔鏡下前立腺全摘除術と腹腔鏡下膀胱全摘除術は県央地区では当院のみで施行しています。また骨盤臓器脱手術、腹圧性尿失禁手術、小児泌尿器科手術は県内で有数の症例数となっています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 143 1.09 5.23 0.00 48.79
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 85 7.22 7.66 0.00 33.65
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 68 5.59 8.07 0.00 33.12
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 等 63 1.11 4.14 0.00 42.75
K867 子宮頸部(腟部)切除術 41 0.98 1.00 0.00 41.85
良性腫瘍の患者さんに負担が少なく術後早期の退院が可能な腹腔鏡手術を積極的に取り入れており、症例数も増加しています。
当院は、地域周産期センターとしての役割を担っているため、ハイリスク妊娠・分娩を多く取り扱っており、帝王切開の患者数が多くなっています。
また、婦人科腫瘍専門医による悪性腫瘍の高度な手術や抗がん剤治療も実践しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2762 網膜光凝固術(その他特殊なもの(一連につき)) 124 1.24 1.36 0.00 70.81
K2761 網膜光凝固術(通常のもの(一連につき)) 52 0.90 0.10 0.00 77.92
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 32 3.84 2.63 0.00 72.81
K282-2 後発白内障手術 - - - - -
K281 増殖性硝子体網膜症手術 - - - - -
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
内視鏡硝子体手術を全例中心に糖尿病網膜症、網膜剥離の硝子体手術及び入院を要する各種難治白内障手術を行っています。
網膜光凝固術の件数が増加しています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 等 70 1.23 6.17 0.00 14.67
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 26 0.23 4.77 0.00 38.92
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 20 0.95 2.35 0.00 4.50
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 19 1.32 5.26 0.00 49.84
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 18 1.44 4.61 0.00 55.39
耳科疾患(慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎など)、鼻科疾患(慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎など)、咽喉頭疾患(慢性扁桃炎、咽喉頭腫瘍など)、頭頸部腫瘍(口腔腫瘍、唾液腺腫瘍、甲状腺腫瘍など)に対する手術治療を行っています。
副鼻腔手術に関しては、磁気式ナビゲーションシステムとハイビジョンモニターを導入し、鼻内手術を積極的に行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 12 0.14
180010 敗血症 同一 31 0.37
異なる 26 0.31
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 102 1.23
異なる - -
※患者数が10未満の症例は「-」(ハイフン)で表示しています。
原疾患治療中に予期できたり、できなかったりする様々な症状や合併症が発生することがあります。
当院は、これらの重篤な症状や合併症に対し病院全体で減少に取り組んでいます。
手術・処置等の合併症については、当院では透析シャント狭窄等の患者を積極的に受け入れているため症例数は多くなっていますが、当院由来の患者の症例数が増えているわけではありません。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1287 1183 91.92
肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の予防方法には、弾性ストッキングの着用や間歇的空気 圧迫装置の使用、抗凝固薬療法があり、リスクレベルに応じて単独あるいは併用が推奨されています。周術期の肺血栓塞栓症の予防行為の実施は、急性肺血栓塞栓症の発生率を下げることにつながると考えられています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1530 1450 94.77
広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に血液培養検査を行うことは、望ましいプラクティスとなります。 また、血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
655 484 73.89
広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に血液培養検査を行うことは、望ましいプラクティスとなり ます。
近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある 腸内細菌科細菌など、新たな抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)を組織すし、抗菌薬適正使用を推進する取り組みを進めています。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断 であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
更新履歴
2024.9.27
令和5年度の病院指標を公開しました。